森洋子とは?
◎女ごころマーケッター
◎通販プロデューサー
◎通販プランナー
◎コピーライター
◆著書2冊
マーケティングと関わり27年。ずーっと、
「大人の女ごころのナゾ」を追求してきました。
言葉による
定義づけが、
女たちの気持ちと
商品の価値を
変える。
とつくづく思う。
気がつけば、日本の通販の
歴史を四半世紀以上もの間、
みてきたことになります。
その間に、通販という
購買スタイルはすっかり定着
しましたが・・・女ごころは、
実はあまり変わってないんですよね。
注;写真はイメージです。
女たちは永遠の乙女であり、同時にシビアな消費者である。
【販売の現場で知った、おばさん世代の本音と建て前】
もう30年ぐらい前のこと、私は大学を卒業してあるアパレル会社のマーケティング部へ就職した。
販売員教育を行う部署だったので、まずは販売を知らなくては・・・と、大阪ミナミの某百貨店へ配属された。売り場で、おばさん世代へファッションを売るお仕事。20代前半の私は、そこで女ごころとは
いくつになってもピンクが好きで、若いといわれることが最上の喜びであることを知った。そして、ピンクをすすめられて、顔をほころばせながらも、口では「こんなおばさんがピンクを着たら笑われる」ということも。でも、さらにそこを押し切って、ピンクをすすめてほしいと思っていることも、若い私は見抜いていた。
【たった3秒で、興味を惹かせて購入へのアクションを起こさせる、それが通販】
その後、私はアパレル本社での販売員研修運営の業務を経て、印刷会社の販促やマーケティングを行う部署に転職した。ここ通販と出会った。当時、日本の通販は創世記で、百貨店通販やカタログ通販会社が伸びていた時代で、実際に商品を見ることなく通販で商品を購入する人はせいぜい4人に1人だろうといわれていた。今では考えられない時代だった。
やがて、大手食品メーカーや医薬品メーカーが通販に参入するようになり、通販は急激に発展した。そして、通販クリエイティブのノウハウは、まだ日本にはあまりなかった。
従来の広告と、通販広告のいちばんの違いは、注文電話や、購入ボタンを押すなど、なんらかのアクションを起こさせないと存在意義がないことだ。
ネットでも新聞広告でもたった3秒で、この広告が自分にとって価値があるかどうかを、顧客は判断します。そして、その後、数分で購入を決定させなくてはいけない。しかもターゲットは圧倒的に女性だ。
【テクニックを駆使すれば、どんな商品でも売れる。
でも、永遠の絆をつくるのは愛のみ】
女性たちに売るためのテクニックは、もちろんいろいろある。コピーの書き方、コピーの目立たせ方、商品特長の整理の仕方、写真の撮り方、扱い方。一度、売るだけならなんとでもなるもの。
しかし、通販だけでなく、あらゆる商売はリピートしてこそ利益が出るもので、女性客が浮気心を起こさずに、ずっと愛し続ける商品に育てる、企業になっていくためには、心をつなぐ関係づくりが必要。
それを可能にするのは、言葉の力であり、愛を伝えるストーリーであるとつくづく思う。